ROMライターの使用方法

開発

使用前の準備

推奨USBシリアルケーブル

iBUFFALOのUSBシリアルケーブル、型番がBSUSRC0610BS(ブラックスケルトン)またはBSUSRC06SV(シルバー)が動作確認済みなのでVライターの推奨ケーブルとなっています。もちろん他のケーブルでも動作可能だと思います。

 

ロムライターRevについて

電源を入れると数秒間Rev番号が表示されます。最初の数字はお持ちの方の特有なものとなっていて、次のピリオド以降の数字が機能的なリビジョン番号となっています。最初の数字とCPU基板の( )内の数字が合っていないと書き込みが出来ないようになっています。現在の機能的なリビジョン番号は「0」です。

 

各部名称

写真のロムライターがお手持ちのものと違うかたがいらっしゃるかもしれませんが内容は変わりません。黒ディップスイッチが4つのものをお持ちの方は、一番左側のDS1は常時下側にしてください

  • ソケット1・・・V4RS、4380、4280用
  • ソケット2・・・2080、2280用
  • メインスイッチ・・・本体の電源スイッチ
  • 黒ディップスイッチ・・・3つ
  • 白プッシュスイッチ・・・3つ
  • LCD表示・・・表示画面

  • 左プッシュスイッチ(SW1)・・・書き込み
  • 中プッシュスイッチ(SW2)・・・PCからダウンロード
  • 右プッシュスイッチ(SW3)・・・ベリファイ

 

 

通信ソフトの設定

通信条件の設定

  • ポート・・・COM番号は接続環境により画像とは各々違う可能性があります。
  • 通信速度・・・115200bps
  • データbit・・・8
  • パリティ・・・なし
  • ストップbit・・・1
  • フロー制御・・・RTS/CTS制御

 

 

通信ソフトについて

簡易にこちらで用意しましたソフトはこちらからダウンロードできます。お使いのブラウザによって「警告」されてダウンロード出来ないときは、ブラウザ右下の「すべて表示」から個別に「保存」で可能になります。Windows10で動作確認済みですが、その他のWindowsでは .NET Frameworkが必要かもしれません。

 

 

シリアルポートからの送受信できるソフトを何かお持ちであったり、汎用の通信ソフトであれば動作しますので使い勝手の良いものをお使いください。

 

HEXデータをロムライターへ転送する方法

  1. ロムライターとPC間を上記シリアルケーブルで接続します。
  2. 通信ソフトを立ち上げ通信状態を設定し[接続]ボタンを押すと[開く]、[送信]ボタンなどが押せるようになります。
  3. ロムライターの電源を入れると受信データ画面上に『****** RS232C OK ******』と表示されて正常に接続された状態となります。
  4. [開く]ボタンから用意したHEXファイルを選択し開くと送信データ画面上にそのデータが表示されます。
  5. ロムライターの中スイッチ(SW2)を2回押し、通信ソフトの[送信]ボタンを押すとデータがロムライターへロードされます。
  6. 送信データ画面上がクリアになり、ロムライターLCD上に『Success』と表示されれば正常にHEXデータが転送されています。

 

[接続]ボタンを押して、ロムライターの電源を入れると左図のように『****** RS232C OK ******』が表示されて準備が整います。

この表示がされない場合は、設定の「ポート番号」が間違っていないか、他の項目もチェックしてみてください。

 

その後、開くボタンでHEXファイルを選択して[送信]する流れとなります。

 

ロムライターでロムに書き込む方法

  1. 書き込みたいCPU基板をソケットに装着します。
  2. 左プッシュスイッチ(SW1)を2回押します。
  3. しばらくした後、正常に書き込まれるとロムライターLCD上に『Success』と表示されます。『Error』と表示された場合は最初からやり直します。
  4. 右プッシュスイッチ(SW3)を2回押すとベリファイされ、データが正常に書き込まれていれば『Success』と表示されます。

 

まとめ

ロムタイプによる黒ディップスイッチのパターン

V4RSの書き込み・・・DS2(下)、DS3(下)

4380の書き込み・・・DS2(下)、DS3(上)

4280の書き込み・・・DS2(上)、DS3(下)

2080の書き込み・・・DS2(上)、DS3(上)

※一番右側のDS4はどちらでもOKです。
※設定されたロムタイプがLCDに表示されます。 

 

その他補足、注意点

●HEXデータは、64kbit(0~1FFFh)か128kbit(0~3FFFh)のどちらかになります。

●書き込み時に『Error』となった場合、ピンの接触が悪い可能性があるのでもう一度最初から装着し直してください。ベリファイで『Error』となった場合も、最初の書き込みからやり直してください。

●スイッチを1回押し、3秒間そのままにしているとメイン画面に戻ります。

●ロードされた後に表示されるSumは0~2FFF番地までのSumです。

●ロードされたデータはロムライター内に保存され、電源を切ってもメモリされます。それを消去したい場合は、右スイッチを押しながら電源をONにして、さらに右スイッチを押すとブランク(表示Sum:D000)になります。もしくは、中スイッチを2回押してPCからのデータ待機状態にしてから電源を落とすと、次に電源を入れたときにはメモリがクリアされています。

●違うHEXデータをロムライターにロードしたいときには、特にロムライターの電源を切る必要もなく、上記方法の消去をする必要もなくそのままロードできます。

 

タイトルとURLをコピーしました